沓掛の虫送り(諏訪神社)

【祭礼日】7月土用入り3日目
【場 所】諏訪神社(豊明市沓掛町森元6)

【日 程】14:30(本郷公会堂出発)、15:00(神事=諏訪神社)、15:30~16:30(虫送り)

「虫送り」は、農作物の害虫を駆除しその年の豊作を祈願する目的で行われる伝統行事で全国各地で行なわれています。

その昔、源平の合戦で平家の武将斎藤実盛(サネモリ)は、稲の切り株に馬が脚をとられ落馬したところを討ち取られたので、実盛は怨霊となり稲を荒らす害虫になったのだといわれます。

「沓掛の虫送り」は、享和年間(1801~1804年)から始まったと伝えられ、草木作物全ての害虫除けを祈願して行われます。

本郷公会堂で集合した小学生約20人が、実盛人形・孔雀・幟を掲げて200mほど西にある諏訪神社に向かいます。

神社で禰宜(ネギ)さんによる祈祷神事を受けた後、沓掛諏訪神社の名入りの白の半纏を着けた先祓い役の大人2人を先頭にして、実盛人形・孔雀・締め太鼓・幟4本の順で行列を組んで本郷地区を巡行します。

実盛人形は馬に乗っており、実盛人形と馬は麦藁・色紙などで作られています。全長が2m以上もある孔雀も色紙などで作られています。実盛人形・孔雀とも2mほどの青竹の先端に付けられています。

締め太鼓は青竹に吊るされ2人が担ぎ別の1人が太鼓を打ちます。「奉送雲霞(ウンカ)大神」と墨書きされた幟4本は低学年の子が持ちます。

太鼓を打ち鳴らしながら30分ほど地区を巡行した後、神社に戻り全員で記念写真を撮ります。

最後に、注連縄で区切られた境内の一角に置かれたドラム缶の上に実盛人形・孔雀・幟を載せ、禰宜さんが切幣(キリヌサ)を撒いてお祓いした後、点火し燃やします。

 

 実盛人形と孔雀                          神社から出発する

 

地区内を巡行する

 

地区内を巡行する                          記念写真を撮る

 

  禰宜が切幣で祓う                       実盛人形などを燃やす

祭りの栞(トップ)

 

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