大獅子小獅子の舞(成岩神社)

【祭礼日】4月第二土・日曜日
【場 所】成岩神社(半田市有楽町1-13)

【日 程】土曜日13:00(北組成車・南組南車が町内巡行)、17:30(山車の出会い・神社へ曳き込み)、18:00(大獅子小獅子の舞・巫女の舞・木遣り・三番叟)、日曜日11:00(山車の出会い・神社へ曳き込み)、12:00(大獅子小獅子の舞・巫女の舞・木遣り・三番叟)、19:00(山車の曳き別れ)

半田市では3月中旬から5月初旬にかけて17の地区で春祭りが催されます。このうちの一つとして成岩(ナラワ)地区の春祭りが行われます。

成岩地区の春祭りは、神戸川を境に分かれる南の成岩三区と北の成岩四区が行う祭りで、三区は、東組旭車・南組南車・西組神車の3台の山車を繰り出し、特設舞台で「巫女の舞」を、南組南車の前で「木遣り」を、南組南車の前山で「三番叟」を奉納します。

四区は、北組成車1台を繰り出し、特設舞台で「大獅子小獅子の舞」を奉納します。大獅子小獅子の舞は、江戸時代中期から伝承されてきたとされ愛知県の無形民俗文化財に指定されています。

二つの舞はもとは別々のもので、大獅子の舞は豊年を祝う秋の舞、小獅子の舞は多雨を願う田植えの時の舞であったと伝えられています。そのため小獅子の面は、かつては龍の顔を表す長い鼻と口をもっていたといわれています。

いずれも二人立ちの獅子舞で、大獅子は牡丹を描いた胴幕、小獅子は龍を描いた胴幕を使用し、大太鼓・締太鼓・笛の囃子に合わせて舞います。

大獅子の舞】大獅子の舞には、乱(ラン)獅子・花獅子・鳶(トビ)獅子・剣獅子の4曲があり、黒の紋付長着姿に白の襷を掛け、白鶏の兜を被りササラを持つ「ささら童子」と呼ばれる男児2人とともに舞います。

乱獅子は、後舞が両腕を伸ばして胴幕を拡げ、前舞が座り込んで獅子の頭を地に這わせたりします。花獅子は、ささら童子が持つ牡丹の花を獅子が咥え、花を吐き出します。鳶獅子は、休む獅子をささら童子が起こします。剣獅子は、獅子が剣を持って舞います。

【小獅子の舞】小獅子の舞には、出立・足並・大返り・ノミこき・小返り・新車・横抱き・唐竿・飛び付き・四本立・亀の舞・耳立ての12曲があり、「面能(メンノ)」と呼ばれるオカメ・ヒョットコがともに舞います。

面能は、小獅子の動きを全て熟知している小獅子の舞の経験者で、激しく舞う小獅子の舞が途切れないように補佐し、小獅子の真似をしながら滑稽に踊り、舞の合間には観衆とのやりとりをする道化役も務めています。

小獅子の舞の途中で、オカメ・ヒョットコが舞台の上から子供たちに菓子をまきます。

一方、大獅子小獅子の舞が特設舞台で舞われているのと並行して、別の舞台では「巫女の舞」が、境内に並ぶ山車の前では「木遣り」と「三番叟」が奉納されています。全部見学するには少なくとも2年は要します。

三区・四区の山車4台による「山車の出会い」と「山車の曳き別れ」は、「善六角」と呼ばれる善六商店前の「有楽町一丁目交差点」で行われます。

 

   舞 姫                             境内に並ぶ山車

 

大獅子の舞(乱獅子)

 

大獅子の舞(花獅子)

 

大獅子の舞(鳶獅子)                         小獅子の舞    

 

小獅子の舞                               菓子まき

祭りの栞(トップ)

 

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