闘鶏転供祭(津島神社)

【祭礼日】3月3日(旧暦)
【場 所】津島神社(津島市神明町1)

【日 程】13:30(転供祭=社務所書院)、13:50~14:30(闘鶏=本殿・八柱社)

楼門に鈴の付いた鉾が立てられその下に古い獅子頭が置かれています。この獅子頭は神幸祭や闘鶏転供祭には必ず使用されているそうです。

本殿から奉幣を迎え、社務所書院で転供祭(テンクサイ)が行われます。その後、奉幣を先頭に神職・巫女の一行が本殿に向かいます。巫女が奉仕し、本殿の社前に人形箱折入沓形餅と甕神酒を供えます。

祝詞奏上の後、ダンボール箱から2羽の鶏が出され、これを神職2人が受け取り拝殿前で相対し、両手に持った鶏を三度近づけ鶏が闘う所作をします。本殿の隣にある八柱社(ヤハシラシャ)前でも同じ所作を行います。

最後に、神職・巫女が揃って神前で拝礼し、拝殿で御神酒拝戴し闘鶏転供祭は終わります。

旧暦3月3日に闘鶏を行うのは、その昔、宮中等において節句の行事として行われていたことによるものだそうです。節句行事の中で闘鶏を行うのは現在ではあまり例がありません。

兵庫県加西市住吉神社で毎年4月に行われる「北条節句祭り」最終日の夜、加西市無形民俗文化財に指定されている「鶏合わせ神事」があり、住吉神社の由緒記によると、保安3年(1122年)には始められていたと記されているそうです。

住吉神社の鶏合わせ神事では、神前で烏帽子に狩衣を着た2人が、それぞれ片手で鶏の足と尾翼を握り高く差し上げて見合わせ、数呼吸で下ろしもう一度行うようです。

 

楼門に鉾と獅子頭を飾る            社務所書院から本殿に向かう     

 

人形箱折入沓形餅                                甕神酒   

 

   闘鶏(本殿前)                            闘鶏(八柱社前)

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