【祭礼日】3月第二日曜日
【場 所】勝幡神社(愛西市勝幡町大縄場2820)
【日 程】8:10(総代宅で神事)、8:40(おこわ樽行列出発)、9:20(おこわ樽行列神社到着)、9:30(神社で神事)、10:30(おこわ樽割り)、10:45~12:00(子供獅子町内巡行)
おこわ祭りは勝幡(ショバタ)神社の春の大祭で、供物の一つに樽詰めのオコワ(強飯)があることからおこわ祭りと呼ばれるようになりました。
当日早朝総代宅で神事の後、紙垂(シデ)を付けた榊の枝・幣束・幟・宮司・おこわを詰めた樽を担ぐ人の順で行列を組んで町内を40分ほど巡行します。要所の辻でお祓いもします。
行列が神社に到着し神事が行われます。そして皆さんお待ちかねの「おこわ樽割り」が始まります。境内におこわ石と呼ばれる石があり注連縄が張られています。おこわを詰めた樽は、縄を編んで作った籠の中にあります。この籠ごとおこわ樽をおこわ石に力任せに叩き付けるのです。
子供も混じって順番に一人が一度ずつ籠を石に叩きつけます。これが5分ほど続きます。おこわが餅になった頃合いを見計らって樽を覆っていた籠の口が開かれると、おこわ石を取り囲んでいた子供たちが競って割れた樽の中の餅を手で掴み取って口にします。5分ほどで餅はなくなります。このおこわを食べると無病息災で過ごせるといわれています。
境内に立てられている市教育委員会の看板によると、昔は『町内がカミとシモに分かれ、若衆たちによるオコワ樽の奪い合いがくりひろげられたようで、シモに渡るとその年は雨が多く、カミに渡ると豊作になるといわれていた』そうです。
おこわ樽割りが終わると、獅子頭を渡された子供たちは各町内に戻り獅子頭を飾り、その後獅子頭を持って町内を巡行します。
総代宅前から行列が出発する
辻でお祓いをする おこわ石
おこわ樽を石に叩きつける
割れたおこわ樽 餅を取り合う
残った餅を頂く 町内に飾られた子供獅子