向山の春祭り(市木嶋神社)

【祭礼日】3月20日に近い土・日曜日
【場 所】市木嶋神社(半田市向山町1-128)

【日 程】 土曜日19:00(前夜祭神事・獅子神楽奉納)、日曜日8:40(獅子神楽奉納=向山公民館)、9:00(神事・獅子神楽奉納)、10:00(とびつき太鼓)、13:30(とびつき太鼓)、14:00(餅投げ)

半田市では3月中旬から5月初旬にかけて17の地区で春祭りが催されます。毎年、そのトップを飾るのが乙川(オッカワ)地区と向山(ムカイヤマ)地区の祭りで同日に行われます。

「向山の春祭り」では、市木嶋(イチキシマ)神社で「獅子館」が供覧され、「獅子神楽」と「とびつき太鼓」が奉納されます。また子供神輿が町内を練り歩きます。

本祭の当日早朝、神社のすぐ近くにある向山公民館で神職3人が見守る中、獅子神楽が奉納されます。

獅子神楽は二人立ちの獅子舞で、最初、獅子頭を被った前舞が右手に幣束を左手に鈴を持ち、胴幕は絞られ後舞が手に持ち、笛と締め太鼓の囃子に合わせて舞います。次に、前舞は胴幕を拡げ獅子頭を振りながら舞います。

獅子神楽が終わると、塩振りを先頭にして、高張提灯・神職・獅子・笛・太鼓・高張提灯の順で行列を組んで神社に向かいます。公民館内に安置されていた子供神輿3基も神社境内に運ばれます。

社殿前には二層式の「獅子館」2基が供覧されています。1基は華麗に装飾されていますが、他の1基には装飾が全くなく且つ小振りです。こちらが明和4年(1767年)に制作されたという獅子館でしょうか。獅子館は、神の依代である獅子頭を安置して運ぶものとされています。

向山の獅子神楽は、大正時代前半までは乙川地区の祭りに参加してその神輿・山車の先払い役を務めていましたが、それ以降は乙川地区への祭りには参加していないそうです。

拝殿で神事の後、獅子神楽が奉納されます。その後、境内でも獅子神楽が披露されます。

10時頃から境内でとびつき太鼓が奉納されます。舞子は、花弁・亀甲文などを染めた水色の半着・七分丈の赤のパンツ姿に黄の帯を締め、花笠を被り白の地下足袋を履く女児3人です。

舞子は一列になり先頭から順番に、締め太鼓と笛の囃子に合わせて獅子館に据えられた大太鼓を跳び付くようにして打ちます。囃子方は締め太鼓3人・笛3人の男女児で、これに大人の3人も笛方として加わります。(獅子神楽の囃子方は大人だけです)

とびつき太鼓は午後からも境内で奉納されます。この時の舞子は4人に増えていました。

この後、境内で餅投げが行われるのですが、1Kmほど西の八幡社で行われている乙川地区の春祭りを見学しに行きました。

 

獅子神楽(向山公民館)

 

公民館から神社へ渡る                           獅子館     

 

獅子神楽(拝殿)

 

  獅子神楽(境内)                      とびつき太鼓の囃子方

 

とびつき太鼓(午前)

 

とびつき太鼓(午後)

祭りの栞(トップ)

 

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