太々神楽(氷上姉子神社)

【祭礼日】3月最終日曜日
【場 所】氷上姉子神社(名古屋市緑区大高町字火上山1-3)

【日 程】14:00(式典)、14:15~14:30(太々神楽)

氷上姉子(ヒカミアネゴ)神社は現在、熱田神宮の境外摂社になっていますが、元をただせば、氷上姉子神社の祭神は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の妃・宮簀媛命(ミヤスヒメノミコト)で、日本武尊の亡き後、この地で祀っていた草薙神剣(クサナギノツルギ)を遷して創祀したのが、熱田神宮の始まりとされています。草薙神剣は現在も熱田神宮の御神体として祀られています。

熱田神宮の太々神楽は、江戸時代中期の正徳年間(1711~1716年)より始まったといわれ明治初年まで奉納されていましたが、明治時代の改革により熱田神宮境内では行われなくなりました。

これに対して摂社の氷上姉子神社では、天保2年(1831年)から大高町の太々講として太々神楽が始まり今に伝えられています。

【演 目】式正(シキショウ)・神がかり・かずらの舞・矛の舞・ほそめの舞・笑楽・式正の順で、笛と大太鼓・締め太鼓の囃子とともに7演目が舞われます。最初と最後の式正は同じ舞です。式正以外の5演目では、それぞれの神楽歌が歌われた後、舞いが始まります。

式正は、神子(巫女)二人がそれぞれ右手に鈴を持ち、その房を左手で捧げ持ち舞います。

神がかりは、格衣(カクエ)・平袴姿に梨子打烏帽子(ナシウチエボシ)を被った男一人が、右手に中啓(チュウケイ)と呼ばれる扇を持って舞います。

かずらの舞は、神がかりと同じ衣装の男と神子による二人舞で、男は両手で榊を捧げ持ち神子は左肩に笹枝を担ぎ右手を添えて舞います。

矛の舞は、神がかりと同じ衣装に面を着けた男が両手に矛を持って舞います。

ほそめの舞は、神がかりと同じ衣装の男と神子による二人舞で、男は右肩に鍬を担ぎ神子は両手で鎌を捧げ持って舞います。

笑楽は、神がかりと同じ衣装に翁面を着けた男が舞います。

 

 囃子方                                       式 正

 

神かがり                              かずらの舞     

 

矛の舞                              ほそめの舞     

 

笑 楽                                式 正       

祭りの栞(トップ)

 

inserted by FC2 system