てんてこ祭り(熱池八幡社)

【祭礼日】1月3日
【場 所】熱池八幡社(西尾市熱池町神田78)

【日 程】13:00~14:30

てんてこ祭りは五穀豊穣を祈念し行なわれる祭りで、厄男の打つ「てんてこ、てん」という太鼓の音色からてんてこ祭りと呼ばれています。

天安2年(858年)に即位された清和天皇の大嘗祭(ダイジョウサイ)(新天皇の最初の新嘗祭(ニイナメサイ))にあたり、熱池(ニイケ)八幡社一帯が伊勢神宮への献上米を作る悠紀斎田(ユキサイデン)に選ばれた時の御田植儀式が農業祭として今に伝わるものだそうです。

熱池町公民館で衣装を整え、行列は塩撒きを先頭にして神職・社守・町内会長など・厄男6名の順で、公民館近くの県道三叉路の大繁電気前から400mほど先の熱池八幡社に向かいます。

厄男6名は全員赤い着物に赤い頭巾を被り、締め太鼓打ち1人・赤い布に包んだ飯櫃持ち1人・天秤棒で御神酒樽2ヶと鯔(ボラ)2匹を担ぐ1人と竹箒(ホウキ)を奉げ持つ3人の順で進みます。

太鼓打ち・飯櫃持ち・樽担ぎの3人の腰の後ろには、大根で作った男根を腰に巻いた縄で括り付けてあります。道中で太鼓打ちが「てんてこ、てん」と太鼓を打つと3人はそろって腰を振ります。

八幡社鳥居下で祭文奏上と行列参加者のお祓いをした後、本殿に入ります。次に厄男のうち、太鼓打ち・飯櫃持ち・樽担ぎの3人は本殿~鳥居の間を3周し、竹箒持ち3人は並び立ちこれを見守ります。その後3人の腰の男根と鯔2匹は本殿横の木に括り付けられます。

一方、竹箒を持った3人が三角錐に積み上げられた藁灰を竹箒で境内いっぱいに押し広げ、参拝者に向けて藁灰を撒き散らします。この日は風が強く皆さん多くの灰を被りました。この灰を被ると厄除けになると言われています。その後厄男は本殿での神事に加わります。

本殿での神事の中で「御田植神事」が行われます。社守・町内会長・厄男6人が1人ずつ本殿前に立ち、両手で持った扇子を上下に煽りその場で3回廻りながら「千秋万歳楽(センシュウマンザイラク)」と唱えます。これに合わせて参拝者は苗に見立てた松葉を本殿に向けて投げ入れます。

神事が終わると、境内に乗り入れた大型トラックの荷台の上から餅投げが4回に分けて行われます。餅には特賞の2Kg入り米袋の他、カップ麺・ティッシュペーパーなどの景品番号が書かれたものも入っています。景品の数は100~200ヶほど。また壇上の笹竹には餅を包んだタオルが多数縛り付けてありますが、これも笹竹から外しそのまま投げます。

 

       塩撒き                               太鼓打ちと飯櫃持ち

 

   御神酒樽・鯔担ぎ                         竹箒持ち

 

         鳥居下で神事                      腰に付けた男根

   

大根で作った男根                     鯔                         男根と鯔    

 

藁 灰                         藁灰を押し広げる

     

御田植神事

     

餅投げ

祭りの栞(トップ)

 

 

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