【祭礼日】1月2~3日
【場 所】白鳥神社(北設楽郡設楽町津具字下下留)
【日 程】2日13:00~13:40(神事・剣の舞=白鳥神社)、14:00~3日8:30(花祭り=舞庭)
花祭りは、鎌倉・室町時代に熊野の山伏や加賀白山の聖によって天竜川水系の里に伝えられたとされる神事芸能で、北設楽郡東栄町では11ヶ所、豊根村では3ヶ所で花祭りが行われていますが設楽町では津具1ヶ所だけで行われています。
【舞庭(マイド)】5m四方の土間の四隅に榊が立てられ、中央に3本の鼎(カナエ)で支えられた大きな釜を据えて湯をわかします。釜の燃料は薪ではなく炭です。釜の真上には五色の紙で飾られた方形の湯蓋が吊るしてあります。神々の宿る所とされています。
また天井の四方には俗界と神聖な場所との結界を区切るための「ざぜち」と呼ばれる長方形の切り紙を吊るします。ざぜちは絵型、字型を切り抜いた6種類あります。
舞庭は外との仕切りはなく吹きさらしで寒く、舞庭の外にある焚き火にあたっては舞庭に戻ることの繰り返しです。
【行事次第】1.ばちの舞、2.式さんば、3.ひのねぎ、4.地固めの舞(扇・八刀(ヤチ))、5.御神楽、6.花の舞(花笠・ぼんの舞・ぼんでん)、7.一の舞、8.三つ舞(扇)、9.山見鬼、10.三つ舞(八刀)、11.榊鬼、12.三つ舞(剣)、13.湯ばやし、14.四つ舞(扇・八刀(ヤチ)・剣)、15.山見鬼、16.おきなの舞、17.榊鬼、18.擂り粉木の舞、19.おかめの舞、20.御神楽、21.朝鬼、22.茂吉鬼、23.獅子の舞、24.しずめの舞
最初に、舞庭から5分ほど登った所にある白鳥神社で神事が行われた後、地固めの舞(剣)が舞われます。(残念ながら気付くのが遅く見学出来ませんでした) 次に舞庭の四方と釜・神部屋に塩を振って清めます。その後、舞庭で悪霊祓除・五穀豊穣・村中繁栄を願い舞や神事が夜を徹して行われます。
鬼が登場する時は、必ずその前にやせ鬼(伴鬼)が出ます。鬼は舞い終わると抱き抱えられて退場します。
鬼が持つ鉞(マサカリ)についての説明書きが舞庭の壁に貼ってありました。それによると、鉞の表の黄色の筋3本は春日大明神・天照皇大神・八幡大神を、裏の黄色の筋4本は多門天・持国天・広目天・増長天を表し、これらの神様の加護によって悪魔を退散させ、除災招福が叶えられるとされています。
ばちの舞 式さんば
ひのねぎ 地固めの舞(八刀)
御神楽 花の舞(扇)
一の舞 三つ舞(八刀)
榊 鬼 擂り粉木の舞
四つ舞(剣) 榊 鬼
湯ばやし 山見鬼
おきなの舞 おかめの舞
朝 鬼 茂吉鬼
獅子の舞 しずめの舞